勇気をもって一歩踏み出したいと思っている教会経営者が読むべき3冊の本

目次

漠然とした不安を抱えるあなたに

〝このままじゃヤバい〟

何がどうやばいのかは具体的には言えないが、漠然とした不安を抱えている教会経営者の方も多いのではないか。

教会を何とかしたいけどという思いがありながらも、なかなか一歩を踏み出せない。

かく言う僕もその中の1人だ。信者さんも高齢化し、地域の過疎化が進む中で、誰かが何とかしてくれやしないかと、ただ祈るような気持で毎日を過ごす日々だった。
さんざ悩んだ挙句、僕が至った結論を、まず初めに紹介する。

まきのり
まず自分がいろいろ学んで、自立するの、めちゃ大事。
信者さんのお布施に頼っている場合じゃない。

これが僕の導いた結論だ。
そのため今僕は、教会経営のみならず、様々なことにチャレンジしている。

一応断っておくが、僕は信仰にはもう価値がない。と言っている訳ではない。
むしろ価値をめちゃくちゃ感じているが、これからのご時世、宗教(信仰)にキャリアをプラスアルファしていくことが大事だと思っている。

今回はそんな僕がこうしてブログを書いたり、宗教以外のことも勉強したりするキッカケとなった3冊を紹介する。

1冊目『チーズはどこへ消えた』

1冊目は世界的ベストセラーとなったスペンサー・ジョンソンの『チーズはどこへ消えた』だ。

知ってる人も多いと思うので、サラッと説明します。

この本は物語形式で分かりやすく、しかもページ数もそんなにない(厚さにすると)のでサッと読めちゃうのだ。しかし、サッと読めるわりには、示唆に富んでいて読む人に行動する勇気をくれる。

行動したいけどビビってる人の背中をそっと押してくれる優しい本だ。

これは本当に短い本なので、読書が嫌いな人も挑戦してみてほしい。

この本は、別でも記事を書いているので、よければそちらもご覧ください。

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登場人物(?)は小人が2人とネズミが2匹。
この内の誰かに自分を重ねることになるだろう。

2冊目『LIFESHIFT 100年時代の人生戦略』

この本は、一言で言うと、勇気がないあなたのお尻をおもいっきり蹴り上げてくるタイプの本だ。強制的に「動かないといけない」という焦りに近い感情を覚える。

ブログを書こうと思ったのも、この本の影響が大きい。では早速紹介していこう。

この本が今回のサビなので、著者も紹介しよう。

著者紹介

リンダ・グラットン
ロンドン・ビジネススクール教授。人材論、組織論の世界的権威。ベストセラー『WORKSHIFT』の著者。

アンドリュー・スコット
ロンドン・ビジネススクール経済学教授、前副学長。モーリシャス大統領の経済アドバイザー。

この本をまきのり的な3つのポイントで説明する。

ざっくりいうと「人間めちゃくちゃ生きるようになって、今までの生き方が通用しなくなるから、それに備えて人生の戦略を変えていこうね。特に若い人。」ということだ。ではポイントを説明していこう。

人間、めちゃくちゃ生きます

この本では、まず初めに「これから人間はすっごい長生きするよ」ということがデータをもとに書かれている。今でも十分長生きできる時代になっていると感じるが、今の若い世代は、さらにそれよりも長生きするというのだ。

特に日本人はえげつないくらい長生きするというデータが紹介されている。詳しくは本書を読んでもらいたいが、以下、引用すると

2007年にアメリカやカナダ、イタリア、フランスで生まれた子どもの50%は、少なくとも104歳まで生きる確率が50%は、少なくとも104歳まで生きる見通しだ。日本の子どもにいたっては、なんと107歳まで生きる確率が50%ある。(『LIFESHIFT』40頁)

これだけ聞くと、「ふーん、で?」っていう印象かもしれない。

しかし、重要なのはここからだ。この超長生き社会によってもたらされる私たちの生活。みんなちゃんと理解してる? と著者のお二人は読者に語りかける。

今までの生き方が通用しなくなる

100年生きる時代になると、ヤバいことになっちゃうことの1つに「年金をもらえる年齢が遅くなる」ということが挙げられる。

今までは18~22歳くらいから働き初めて、65歳になったら定年を迎え、その後は年金生活を送るというロールモデルが存在した。だがこれからはどんどん年金をもらえる年齢が上がっていき、長く働く必要が出てくるというのだ。

本書では、世代が違う3人の人物(1940年代・70年代・90年代生まれの架空人物)にスポットライトを当てて、実際にどんな生活をおくっていくのかという例が書かれている。

これがしこたま分かりやすい。分かりやすすぎて、むちゃくちゃ自分ごとになった。3人の中で、自分がどの人物と同じ人生を歩むのかということがイメージしやすいのだ。

その結果、このままボーっと生きていたら年齢を重ねて年老いてから泣くよね。という気持ちに僕はなった。そう、長い老後に備えて戦略が必要なんだと痛感させられたのだ。

だからこそ人生戦略を考える

本書では、ただ危機感を煽るだけではなく、ちゃんと「どうやって生きたらいいのか」ということも紹介されている。

ざっくり説明すると「勉強と仕事を繰り返せ」ということだ。

つまり今までの人生というのは、「勉強をしたのち、社会に出て仕事をして、年老いたら年金で暮らす」という3ステージに分かれた人生だった。

だけどこれからは変化が激しい上に、高齢になっても働く必要がでてくるので、社会に出たあとも勉強をして、また別な仕事をする必要がでてくるということだ。

この部分に関しては別な本から紹介したい。それが最後となる3冊目の本だ。

3冊目『10年後、君に仕事はあるのか?』

なんでいきなりこのタイミングで本が変わるの?
と思われる方もいるだろう。

しかし藤原和博さんが書かれた『10年後、君に仕事はあるのか?』の中で紹介されていることのほうが、『LIFESHIFT』の内容も入っており、なおかつしっくりくるのだ。

この本は、『チーズはどこへ消えた』と『LIFESHIFT』を読んで、否が応でも動く気になった人にヒントとなる戦略をくれる本だ。

その戦略とは3つのキャリアを掛け算するということだ。
そうすることで希少性の高い人間(レアキャラ)になれて、人生を戦っていけるということだ。

その方法を紹介しよう。まず藤原さんの結論を引用する。

どうやって自分自身を希少性のあるレアな存在に持っていくか?(中略)
3つのキャリアを5年から10年ずつ経験して、その掛け算で希少性を獲得し、100万人に1人の存在になりましょう。(『10年後、君に仕事はあるのか?』藤原和博 203頁)

仕事をする中で、まずは100人に1人の人材を目指す。だいたい一つの仕事は1万時間を費やすと、習得できるのだとか。

そうするとその分野においては100人に1人くらいの人材になることができる。これを別な分野でもうあと2回繰り返すのだ。

すると100×100×100=1000000

つまり100万人に一人の人材になれるってわけだ。

仕事と勉強を繰り返す中で、自然と100万人に1人の人材になれる。
1つの道を究めなくても、3つの分野を掛け算することで唯一無二のレアキャラになることができるのだ。

ここからはまきのり的視点も紹介していく。

まきのり的視点

とはいえ信仰は重要だ。と、まずは言いたい。

初めにも言ったが、僕は信仰を軽んじているわけでは全くない。むしろこれからの生き方にこそ、信仰が必要になってくるんじゃないかと思っている。

『LIFESHIFT』には若い世代に向けたこんな一文がある。

重要な要素の一つは、アイデンティティだ。人生で多くのステージと多くのキャリアを経験するようになれば、そのすべてを貫く一本の柱をいっそうしっかりもつ必要が出てくる。そのような柱があってこそ、人生のシナリオが真の意味で自分のものになるのだ。(『LIFESHIFT』214頁)

自分はなに者か。

すべてを貫く柱が自分の中にある。

この柱があるからこそ、自由に動き回ることができる。

信仰があると、身動きがとりづらいと思うこともあるだろうが、信仰があるお陰で逆に自由になるという側面もあるのだ。

僕自身、信仰者であるというアイデンティティがあるからこそ、そこから外れるようなキャリアを積んでいこうという気はない。(たぶん)

ブログを書くにあたっても「教会運営に悩む人に喜んでもらえるような」内容を意識して書いている。

それは自分の中にある柱があるからだ。

信仰も捨てたもんじゃない。

以上、「自分を変えたいと思っている教会経営者が読むべき3冊の本というお話」でした。

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