【信仰する人に伝えたい】信仰者が未来を切り開くために必要な考え方

教会のひと
うちの宗教、年々信者さんが減っていって、もうどうなるか分からないよ……。

まきのり
そんなあなたに未来を切り開くための考え方を紹介します。

時代の流れが速く、先が読めない。
そんなVUCA(ブーカ)とも言われる時代を私たちは生きています。

このような時代の流れについていけていないなと感じる人も多いのではないでしょうか。
なにを隠そう、僕がその1人です。

教会の代表を担う立場にありながら、今までやってきたことが通用しなくなり、迷走しているなと思うことが多々あります。

今回はそんな悩んでいた時に「こう考えたら未来が拓けるな」と思えた1冊を紹介します。

まきのり
ではいきまっしょい。

目次

参考にする本の紹介

今回紹介するのは、山口周さんの『武器になる哲学』です。

まきのり
信仰者ですが、哲学にお世話になりました。
こういうのも個人的にはアリです。大アリです。

著者紹介

山口 周(やまぐち しゅう)

1970年、東京生まれ。

慶應義塾大学哲学科卒業。

株式会社モバイルファクトリー社外取締役。

本書の内容

人生を切り開くための「思想・哲学」の50の鍵となるコンセプトを解説。

ビジネスパーソン向けに書かれた1冊。

この本は最近読んだ本の中でも、5本の指に入るくらいおもしろい1冊でした。

今回は50個紹介されているものの中の1つに焦点をあてて語っていきますが、他の箇所もとても参考になるので、ぜひ手に取ってみてください。

未来を予想して切り開く最善の方法

アラン・ケイ氏が書いた絵を見て感じたこと

今回50あるキーとなる言葉の中で紹介したいのが、アラン・ケイ氏の「未来予測」という章です。

アラン・ケイ氏紹介

アラン・ケイ(1940~)

アメリカの計算機科学者、教育者、ジャズ演奏家。

パーソナルコンピューターの父、と言われることもある。

まず、下の絵を見てください。

(引用元:アラン・ケイ氏の論文より

これはアラン・ケイ氏が1972年に出した論文の中で、ダイナブックというコンセプトを説明するために用いたものです。

僕は本書『武器になる哲学』に出てくるこの絵を見て思いました。

まきのり
おいマジか。
アラン・ケイさん50年くらい前から、すでにスマホ考えついちゃってるやん。

しかし、そう考えるのは違うと筆者の山口さんは言います。以下、引用します。

彼は、未来を予測してこれを描いたわけではありません。

彼がやったのは「こういうものがあったらいいな」と考えて、そのコンセプトを絵にして、それが実際に生み出されるように粘り強く行動したということです。

(山口周『武器になる哲学』KADOKAWA 347頁)

 

この言葉を聞いて、僕は信仰者として大事なことを見失っていたなと反省しました。

どのような世界が、みんなが幸せに暮らせる社会なのかを、神さまに教えてもらっている僕。

しかしそんな社会が実際にくるように粘り強く行動できていなかったなと思ったのです。

「未来ってどうなっていくんだろう」ということばかり考えて、「未来をどうしていきたいか」ということは、他の人に任せていたように思います。

アラン・ケイ氏と日本のアンドロイド研究者のエピソード

また本書には、アンドロイドの研究者で大阪大学の石黒先生とアラン・ケイ氏の面会した時の面白いエピソードが紹介されています。

石黒先生は、アラン・ケイと面会した際、「ロボットの未来に可能性はあるのでしょうか?」と質問したところ、アラン・ケイから叱責されたそうです。

「お前はロボットを研究する立場にある人間だろう。そういう立場にある人間が、そんなことを聞いてどうする。

お前自身は、ロボットというものを人類にとってどういうものにしたいと思っているんだ」と聞き返され、「頭をガツーンとやられた感じがした」と述懐しています。

(山口周『武器になる哲学』KADOKAWA 348頁)

 

石黒先生同様、僕も頭をガツーンとやられました。

自分が信仰するこの教えを、人類にとってどういうものにしたいと思っているかなんて考えたことがなかったからです。

まきのり
自分でいうのもなんだけど、それはそれで問題だね。

僕の好きな言葉に「思い通りにはならないが、思うようにしかならない」という言葉があります。

まず、自分自身が「どうしたいか」を強く思うということが肝心だと、改めてこのエピソードで痛感しました。

まきのりが考える未来を予想して切り開く最善の方法

鳥の目と虫の目という視点を大切にする

僕がアラン・ケイ氏の「未来予測」を読んで、未来を予測して切り開く最善の方法を紹介します。

それは「鳥の目と虫の目という視点を大切にする」ということです。

鳥の目 高い位置から未来を見渡して「どこに向かっていきたいか」を考える

虫の目 目標に向けて1日1日の小さな目標を考える

この文の初めに「先行きが不透明で、将来の予測が難しい」時代になってきたと話しましたが、僕たちには信仰があります。

また多くの宗教は抽象的ではありますが、目標とするべき未来もあるのではないでしょうか。

そのような未来に向けて鳥の目と虫の目を持つことが非常に大事だと感じました。

これは車の運転中に道にまよった時、一旦範囲を広げて、自分がどこにいるかを確認してから、狭い範囲に絞って走り出すことに似ています。

どちらかの視点が大切というわけではなく、どちらも大切なのです。

まきのりオススメの鳥の目と虫の目を持つ方法

鳥の目と虫の目を持つとは言ったものの、具体的にどうしたらいいのか分からない。という方もいるかもしれません。

そんな方にオススメしたいのが、「朝1番で自分の進んでいきたい目標を見なおす」ということです。もちろんこのためにはまず未来を考えなければなりません。

僕は紙に書いて、朝1で見なおしています。

「教会のミッションを考える」という部分おいては、以前に書いた記事が参考になるかと思いますので、よければそちらもご覧ください。

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僕の場合ですが、毎日の生活を地道に続けていくと、どうしても先の目標を見失ってしまうことがあります。

そのために鳥の目で、朝1で自分がどの方向に進みたいかを一旦確認します。

するとふとしたときに「あ、これって長い目でみたら必要ないかも」とか「地味だけど、これは今全力でやっておいたほうがいい」ということが見えてきます。

オススメの方法なのでやってみてください。

まとめ

今回は山口周さんの『武器になる哲学』を参考にして「信仰者が未来を切り開くために必要な考え方」を話してきました。

まとめ
  • 「未来ってどうなっていくんだろう」という考えではなく、「未来をどうしていきたいか」ということを考えていく。
  • 未来予測をするために鳥の目と虫の目という視点を大切にする
  • おすすめは進みたい未来を考えた上で「朝1番で自分の進んでいきたい未来を見直す」

以上、「【信仰する人に伝えたい】信仰者が未来を切り開くために必要な考え方」という話でした。

 

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