皆さんは何か長期的な目標を決めていますか?
「毎日が忙しくてそれどころじゃない」
「目標なんて決めてもどうせ3日坊主になる」
そう思われる方もいるかもしれません。
というか、僕も長らく「長期的な目標」を持っていませんでした。
しかしある1冊の本を読んでから長期的な目標を立てています。
目標を決めたことによって、自分のやりたいことがグッと近づいたのが実感としてあります。
今回は参考にした本を紹介しながら、実際に僕が立てた目標を紹介していきます。
参考にする本の紹介
今回紹介するのは神田昌典さんの書かれた『【新装版】非常識な成功法則』です。
なんだか怪しそうな本ですが、人気YouTuberのリベラルアーツ大学、両学長がオススメしていたのがキッカケで読み始めました。
この成功法則がめちゃくちゃシンプルですが、すごく良いのです。
神田昌典(かんだ まさのり)
経営コンサルタント、作家。
上智大学外国語学部卒。
【本書の内容】
今まで成功者といわれる人たちからは語られてこなかった成功法則が書かれた1冊。
ステップ1 「やりたくないこと」と「やりたいこと」を書き出す
ここからは実際に僕が本書をたよりに、目標を立てた過程を紹介していきます。
1番大事なのは紙に書くこと
この本の中で、1番重要なのは「紙に書くこと」です。
神田さんが本書で一番言いたいことが書かれた一文があります。どうしたら目標が実現するのかについてが書いてある箇所です。以下、引用します。
目標は紙に書くと実現する。
もう一度、言うよ。
紙に書くと実現する。
そう。紙に書くと実現しちゃうんだ。
(神田昌典『【新装版】非常識な成功法則』46.47頁)
目標は、紙に書くと実現する
いやそれだけかい。
と正直僕は思いました。なんか宗教家を名乗っている俺よりも怪しいぞ、と勝手ながら感じました。(すみません)
けれどもとりあえずやってみようと思い、ここから神田さんのいう通りにステップを踏んでいきました。
やりたくないことを書き出す
はじめに「自分がやりたくないこと」を書き出しました。
なぜ「やりたいこと」ではなく、「やりたくないこと」なのでしょうか。
「やりたくないこと」を明確化する前に、「やりたいこと」を目標としてしまうと悲劇だ。
なぜなら「やりたいこと」のなかには「やりたくないこと」が含まれているからである。
(神田昌典『【新装版】非常識な成功法則』53.54頁)
これを聞いて、なんとなく分かるなと思いました。
僕は信仰者で、教会での活動はやりたいと思う反面、なんでもかんでもやりたいかと言われると、そうではないと気がついたのです。
やりたくないことから考えたとき、「教会でもうやめた方がいいと思っている手段が目的化した活動」は「やりたくないこと」に分類することができました。
実際に書き出したものを1部紹介します。
やりたくないもの
- 手段が目的化した活動
- 寝不足状態
- 手に職がつかない仕事
こういったものが6つあがりました。
できるだけ多く書き出してみるということでしたが、絞り出しても6つだったのは、いいのか悪いのか。
ひとまずこれで終了です。
やりたいことを書き出す
次に「やりたいこと」を書き出しました。
もう1度いいますが、筆者の神田さんがおっしゃるには、この順番が非常に大切です。
まず「やりたくないこと」そして「やりたいこと」です。
なぜなら「やりたいこと」の中に、「やりたくないこと」が混ざってしまうからです。
僕も実際にやりたいことを書き出してみました。
こちらも実際に1部を紹介します。
やりたいこと
- 子育て
- 信仰
- 茶道
- 読書
- ブログ
- 目的がある教会での活動
- 読書会
- 哲学カフェ
こちらは結構出てきました。
神田さんの言われたように、「やりたくないこと」から書いたことによって、より純度の高い「やりたいこと」を書き出せたように思います。
ステップ2 ミッションを見出す
次はミッションを見出すというステップです。
本書では同じ章で紹介されていますが、ここでは分けて紹介したいと思います。
やりたいこととやりたくなことを突き詰めた先に「ミッション」が生まれます。
ミッションとは何か
まずミッションとは何かを、神田さんの言葉を借りて紹介します。
「やりたくないこと」「やりたいこと」を突きつめていくと、いったい、自分が、何のために生きているのか考えはじめる。
それは「ミッション」(使命感)といわれるものだ。人生上の目的意識といってもいい。
(神田昌典『【新装版】非常識な成功法則』63頁)
ミッションとは使命感のこと。人生の目的。
このミッションを決めることで、ある程度方向性をもって人生を生きることができるのです。
個人的にはこのミッションは北極星みたいなものだと思っています。
みなさんもご存じの通り、北極星はまだコンパスがなかった時代、航海をする上で重要な役割を果たしました。
なぜなら常に北を示し、変わらない位置にあるからです。
人生においても、その北極星を見つけることで、自分の進むべき道が見えてきます。
またやりたいことを実現するスピードも速くなると筆者は言っています。
ミッションを考えるための質問
神田さんは、ミッションを考えるための質問を2つ挙げられています。以下、引用です。
・自分の命があと半年しかなかったら、いったい何をやらなければならないのか?
・その半年の間に、お金を一銭ももらえなくてもやるべきことは何か?
この質問の答えを実行するということ。
それが、人生におけるあなたの使命なんだ。(神田昌典『【新装版】非常識な成功法則』64頁)
- 自分の命が半年しかなかったら何をするのか?
- 半年の間に、お金が一銭ももらえなくてもすべきことは何か?
実際に僕もこの質問を自分自身にしてみました。
【自分の命が半年しかなかったら何をするのか?】
- 自分が「これだ」と思っている好きなことを思いっきりやる。
- 家族に対して、自分がいなくなっても困らないように動画や手紙などでメッセージを残す。
- 大切にしている信仰的な生き方を最後まで貫く。
【半年の間に、お金が一銭ももらえなくてもすべきことは何か?】
- 子育て、信仰、読書、ブログ、
- 家族との時間を大切にする。
- 毎日を丁寧に生きるために最後まで信仰を養い、自分のことばで教えについて語る。
- 自分がいなくなる直前まで学ぶ姿勢を忘れずにいる。
この質問にじっくり向き合うことで、少しずつ自分のミッションが見えてきました。
また僕の場合は、この本以外にも今まで読んできた本が、ミッションを作るのを助けてくれたように思います。
自分のミッションを見出す
最後に自分のミッションを見出します。
ちなみに神田さんのミッションは「常識はずれの大成功」だったそうです。まだ若いころのミッションだそうですが。
僕も自分のミッションを書き上げました。
コレです。
ミッション
かっこいい信仰者になって周囲のひとに安心を届ける
これが僕のミッションです。
目標設定は現在系を使うことをオススメされていたので、現在系に。
現在系とは「私は〇〇する」とか「私は〇〇になる」といった表現のことです。
また、この本には載っていませんが、僕はミッションよりももう少し近未来の目標も立てています。
勝手にビジョンと呼んでいます。
また後述しますが、その下にさらに短期目標であるバリューズも勝手に決めています。
ビジョンとバリューズについては先輩に教えてもらい、いいなと思ったので採用しました。
僕が考えたビジョンがこちらです。
ビジョン
- 自分の信仰する教えに再び命を吹き込む
- いつか届くといいなと祈り、後世にギフトを残す
- 信仰に対するネガティブなイメージをひっくり返す
ここでは詳しくは触れませんが、ビジョンは長期目標であるミッションに近付くためのマイルストーン(途中の目標地点)として設定しました。
またさらに細かく短期的な目標(バリューズ)としてやりたいことも10ほど書き出しました。
こちらもいくつか載せておきます。
バリューズ
- 月に10~15冊の読書
- 朝は5時までに起きる
- お酒は週に2回まで
- 1年間かけて体重を65キロから60キロに落とす
- 副業で月に1万円を稼ぐ
- 毎月1回『教会報』(教会からのおたより)を出す
本書では、バリューズという言葉ではありませんが、目標設定の仕方がくわしく紹介されています。
よければ手に取って読んでみて下さい。
まきのりのミッションまとめ
ミッションやビジョンなどを少しずつ小出しに紹介したので、最後にまとめたものを載せます。
【ミッション(使命)】
かっこいい信仰者になって周囲のひとに安心を届ける
【ビジョン(中長期目標)】
- 自分の信仰する教えに再び命を吹き込む
- いつか届くといいなと祈り、後世にギフトを残す
- 信仰に対するネガティブなイメージをひっくり返す
【バリューズ(短期目標)】
- 月に10~15冊の読書をする
- 朝は5時までに起きる
- お酒は週に2回までにとどめる
- 体重を65キロから60キロに落とす
- 副業で月に1万円を稼ぐ
- 毎月1回『教会報』(教会からのおたより)を出す
これらは変わっていくとは思いますが、今のところはこの目標を目指して日々活動しています。
ステップ3 紙に書かれた目標を眺める
ではいよいよ最終ステップです。
紙に書いた目標を眺める習慣をつける
神田さんの成功法則はとにかくシンプルです。
最終的にやることは「書いた目標を眺める」ことです。それが成功につながると言われています。
「朝夕、紙に書かれた目標を眺め、ニタニタする」だけ。
時間にして、一日数分。頭を使う必要もない。
これで目標が実現していくんだったら、あなた、それでもやらない?
(参考:神田昌典『【新装版】非常識な成功法則』94頁)
ミッションを決めたら、朝夕に書いた目標を眺めてニタニタする。
ミッションを決めた後にすることは、基本的にこれだけ。
目標を持ち歩ける状態にして、何度も眺めること
さらにこの本では、ミッションが書かれた紙を持ち歩ける状態にして、何度も眺めることをオススメされています。
正直、僕はここまではやっていません。
ただ、はじめのうちはそのくらい徹底してやることで、成功には近づきやすくなるのだと思います。
ちなみに僕は、日記を書く習慣があるので、その日記の初めにこのミッションを書いています。
そして毎朝ミッションを確認してから日記を書くついでに確認しています。
実際にこの方法を試してみた感想
僕がこの方法を実際にためしてみた感想をお伝えします。
ちなみに僕は1年半ほどまえからこの習慣を実践中です。
あくまで個人の実感ですが、かなり効果があります。
こんな簡単な方法で大丈夫か、と最初は半信半疑でしたが、毎日のサイクルがマジで変わりました。
変わったことをいくつか挙げます。
【ミッションを決めたことで変わったこと】
- 毎日飲酒→週に2回程度まで減る
- 朝は6時半起き→遅くても朝5時には起きて、ブログの執筆等を行う
- 月に5冊程度の読書→月10冊以上の読書
やりたくないこと・やりたいことを書き出し、ミッションを設定したこと1日の中ですることが大きく変わりました。
また、「頼まれたことは何でもやる」というのが常でしたが、最近は「自分のミッションに関係のないことはできるだけ断る」ことにしています。
ミッションを設定することにより、そのあたりの線引きも上手くなりました。
まだ達成できていないこともありますが、これからも地道にやっていこうと思います。
まとめ
今回は神田昌典さんの『【新装版】非常識な成功法則』を紹介しました。
ステップ1 やりたくないこととやりたいことを書き出す
- この本の中で、1番重要なのは「紙に書くこと」
- やりたくないことを書き出す
- やりたいことを書き出す
ステップ2 ミッションを見出す
ミッションとは使命感のこと。人生の目的。
ミッションを考えるための質問
- 自分の命が半年しかなかったら何をするのか?
- 半年の間に、お金が一銭ももらえなくてもすべきことは何か?
ステップ3 紙に書かれた目標を眺める
- 紙に書いた目標を眺める習慣をつける
- 目標を持ち歩ける状態にして、何度も眺めること
今回紹介した本です。
よければ手に取ってみてください。
以上、「【自分のミッション(使命)を考える】シンプルだけど実現しやすい目標設定をする方法」という話でした。
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