もっと自分を磨いていきたいけど、どんなことに気を付ければいいのかな。
今回は信仰者まきのりが特に大切だと思った3つを、独自の視点もあわせて紹介します。
- 30歳になったけど今後どんなことに気をつけていいのか分からない
- 30歳を迎えて、これからやろうとしていることの方向性が合っているか見極めたい
- 将来どんな道を進んでいいのだろうかという漠然とした不安がある
このブログを見てくださっているみなさんはおいくつでしょうか?
ぼくは今年で34歳になる、アラサー宗教家です。
そんな僕が最近買った本が今回紹介する『30代から伸びる人、30歳で止まる人』です。
これがなかなかに良かった。
宗教家のくせにそんな本を読むなと言われそうですが、まぁいいじゃないですか。
僕の場合はこの本を読んで、「あ~自分のやろうとしてることは、(今後の成長という意味で)そこそこいい線をいってるかもしれない」という答え合わせに近い読み方ができました。
このへんは人によって様々でしょうけど。
今回は、本書を読んでここは特に大切だと感じたポイントを信仰者としての視点も交えながら語っていきたいと思います。
参考にする本の紹介
今回参考にするのは有川真由美さんが書かれた『30代から伸びる人、30歳で止まる人』です。
1つの項目ごとに漫画が描かれているのですが、そちらは、ただっちさんが描いています。
[文]有川真由美(ありかわ まゆみ)
鹿児島県出身
台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了。
作家・写真家
[漫画]ただっち
漫画家、イラストレーター。
東京大学大学院にて社会心理学・社会情報学を専攻中。
【本書の内容】
人生のターニングポイントといえる30代をいかに過ごすか。その指針となる「考え方」「選択」「行動」を48の項目に分けて紹介された本。
1つの項目ごとに漫画も入っていて、親しみやすい内容になっている。
信仰者まきのりが大切だと思った3つのポイント
ではここからは、ぼくが特に大切だと思った3つのポイントを紹介します。先に結論からいうと、
- 好きなのもより得意なものを実行するほうが上手くいく
- 人から愛される人柄を目指す
- 自分にできることがどの程度が把握しておく
この3つが大事だと感じました。
では1つずつ見ていきたいと思います。
好きなのもより得意なものを実行するほうが上手くいく
1つ目は「好きなのもより得意なものを実行するほうが上手くいく」ということです。
これは本書でいうと2番目「仕事をしている以上、まずは“相手ありき”と考える」という項目に書かれています。以下、引用します。
仕事は、人を喜ばせたり、人の役に立ったりしてナンボのもの。
結果的に、収入や、やり甲斐や評価……と、自分のためになったとしても、まずは人を喜ばせることができなければ、仕事ではないのです。
(中略)
つまり「好きなもの」より「得意なもの」。
「やりたいこと」より「やれること」。
自分が「求める方向」より、自分を「求めてくれる方向」に動いていくほうが、チャンスはある。
(有川真由美『30代から伸びる人、30歳で止まる人』株式会社PHP研究所 14.15頁)
自分がやりたいことよりも、自分にできることで相手がやってほしいことをやる
ここはすごく大切なポイントだなと思って読みました。
最近は「好きを仕事に」ということが言われていますが、そもそも相手から求められることでなければ仕事にはなりません。
例えば、いくら自分が靴下の絵を描くのが好きだからと言って(なぜ靴下?)、上手に靴下の絵ばかりを描いていたとしても、多分ですが誰からも喜ばれなさそうな気がします。
それよりも、せっかく上手に絵を描くことができるなら、結婚式で飾る似顔絵イラストや、SNSで使用するアイコンを描くというような具合に、人が喜ぶような絵を描くことが大切だと。
それによって初めて仕事といえるのではないでしょうか。
ぼく自身もこのあたりが分かっておらずに、「自分がコレをしたい!」ということをしていました。
今から3年ほど前の話になりますが、読書が好きな経験を活かし、「読書会」を開くことを決めました。
そこでSNS上で呼びかけを行いましたが、結局その場には誰からも返事がなく、開催することができませんでした。
後になってなぜ誰にも返事がもらえなかったのかを、よくよく考えてみたところ、やはり自分が求める方向に動き過ぎていたことに気がついたのです。
読書会自体は、やっている人も多くいるので需要はあるとは思います。
しかし僕が開催しようとした読書会は、設定した場所や、内容、告知の仕方などが自分本位でした。
たとえば場所に関していうと、自分が住んでいる比較的田舎での開催にしてしまっていたことなどが、誰にも届かなかった理由の1つです。おそらく。
もう少し都市部だとしたら、また結果は変わっていたのではないかと思います。
人を喜ばせようと考えたら、もう少し別な方法があったのではないかと、今となっては思います。
これは宗教家としても大切なことです。
信仰の話を信者さんにするにしても、こちらがしたい話をしていては、相手はいやになってしまうのではないでしょうか。
その時々に応じて、心を砕いて相手に伝わる努力をしていくことが大切だと思います。
人から愛される人柄を目指す
2つ目は「人に愛される人柄を目指す」ということです。
これは本書でいうと5番目「いちばん基本的な条件は『愛される人柄』」という項目に書かれています。以下、引用します。
30歳を境にして「幸運になる人」には、基本的な条件があります。
いちばん大切な条件は、人から愛される人柄であること。
(中略)
「この人、好き」「この人と仕事がしたい」と思われる人は、引き合いが多く、
チャンスに恵まれるもの。仕事のスキルがさほどなくても、素直であれば、まわりのサポートで成長していけるし、結果も出せます。
(有川真由美『30代から伸びる人、30歳で止まる人』株式会社PHP研究所 23頁)
特殊なスキルが無くても、愛される人柄でカバーできることは多い
これも納得です。
たしかに幸せな人っていうのはもっているオーラが違うというか、少し喋っただけで「あ、この人と仲良くなりたいな。何か一緒にやりたいな」と思える人柄をもっています。
「愛される人柄になるにはどうすればいいか」その疑問に、この本では3つの提案がされています。
それは、
- 身近にいる人を大切にすること
- 自分自身も大切にしていること
- 明るく向きに生きていること
の3つです。
(参考:有川真由美『30代から伸びる人、30歳で止まる人』株式会社PHP研究所 24頁)
誰だって自分のことを好きな人でいてくれる人に対しては、好意を持ちやすいですよね。
宗教家という立場から言っても、自分から愛情を与えられる人には、周りまわって幸せが返ってくることが多いなと実感しています。
といっても何もはじめから大きなことをする必要はありません。
僕のオススメは、「周囲の人の名前を呼ぶときに、名前の語尾を上げて呼んでみる」ということです。
それだけで相手はなんとなく幸せな心地がします。
こういった小さな積み重ねが人生を好転させるのではないでしょうか。よかったら試してみてください。
また、自分自身を大切にするということでいうと、「できないことはできないと伝える」ということが大切だと思います。
ここに関しては、次項の「自分にできることがどの程度が把握しておく」でも触れます。
僕自身、少し前までは頼まれたことは何でもかんでも引き受けていました。しかし頼まれることのなかには、苦手なこともあります。
例えば僕は、手先が不器用でものを修理したり、何かを組み立てたりするのが苦手です。
今まではとりあえず引き受けていましたが、上手くいかずに相手も自分も気まずい思いをしていました。
なので、ある時期からそういうことは「すみませんっ!そういうことは苦手でできません」と言うようにしたのです。
かわりに自分が得意としている「読む・書く」という分野では、自ら役立てそうなことを買って出るようにしています。
結果、こちらの方が肯定感もあがり、自分自身を大切にできるようになりました。
「できないことはできないという」「自分にできることは買って出る」この2つが自分自身を大切にするときに大事になると僕は思います。
最後の明るく前向きに生きるというのは、1番目で紹介した「好きなのもより得意なものを実行する」ということを主体的に取り組むことが大切だと思います。
誰かに言われていやいややるのではなく、主体的ということが大切だと個人的には思っています。
自分にできることがどの程度が把握しておく
3つ目は「自分にできることがどの程度が把握しておく」ということです。
これは本書でいうと12番目「自分らしい付加価値で勝負しよう」という項目に書かれています。以下、引用します。
大人としてお金を稼いでいくために、とても重要なことがあります。
それは「自分がどの程度か」をわかっていること。
(中略)
30歳から伸びていく人たちは、自分がどの程度か分かっているため、自分ができる部分で努力を怠りません。
その仕事ぶりは、報酬に反映されなくても、まわりの評価や信頼につながり、発言力、仕事のしやすさ、チャンスなど、見えない対価で返ってきます。
(有川真由美『30代から伸びる人、30歳で止まる人』株式会社PHP研究所 44.45頁)
自分がどの程度かを把握し、その上で努力する
こちらも重要なポイントだと感じました。
これまでの話のなかでも取り上げたとおり、僕自身も自分の能力が分かっていなかったせいで、いろいろと失敗をしてきたからです。
しかし30歳を越えたあたりから、ようやく自分の能力がどの程度のものかが分かるようになってきました。
それにより、「できないことはできない」と言えるようになったのです。
その上で、得意なことを伸ばす努力をすることができるようになりました。
今こうしてブログをかいていますが、それも自分の能力が少しずつ分かるようになったおかげで、チャレンジしようと思えるようになっています。
逆に自分のレベルが30歳くらいで分からないと、苦労することがたくさんあるなと実感している今日この頃です。
20代の頃だと、頼まれた仕事がキャパオーバーして周囲の人に迷惑をかけても「まぁ若いからしょうがないか」と許してもらえることもあります。
なんなら、そうやって仕事に喰らいついている姿が評価されることもあるかもしれません。
しかし、30代になって同じことをやると、「自己管理ができない奴」という周囲からの評価を受けてしまう可能性があります。
そういう意味でも30代で自分自身の能力を把握しておくということは大切だと思います。
これはもちろん宗教家としても大切なことです。
周囲の人との信頼関係を築くうえで、自己管理ができていなければ、「あの人に頼っても大丈夫なのか」という不信感が生まれます。
過度に自分の能力を上にみたり下に見ることなく、ちょうどいい視点でみることができれば、信頼される宗教家に近づいていくと考えています。
まとめ
今回は有川真由美さんの『30代から伸びる人、30歳で止まる人』を参考に話を進めてきました。
- 好きなのもより得意なものを実行するほうが上手くいく
→自分がやりたいことよりも、自分にできることで相手がやってほしいことをやる
- 人から愛される人柄を目指す
→特殊なスキルが無くても、愛される人柄でカバーできることは多い
- 自分にできることがどの程度が把握しておく
→自分がどの程度かを把握し、その上で努力する
今回参考にした本です。
良かったら手に取ってみて下さい。
以上、「【信仰者の視点から紹介】『30代から伸びる人、30歳で止まる人』で特に大切だと思うポイント3つ」という話でした。
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